【感想文】paypayの20%還元キャンペーン祭に感じた可能性とか

注)ただのチラシ裏のポエムです。感想文です。

12/4のpaypay社による「100億円あげちゃうキャンペーン」は、ある意味、突然の大盤振る舞いで非常に盛り上がりました。私の知人でもいろいろと消費活動に励んでおられたエントリーが散見されるわけです。

私もお昼過ぎに参戦しようと設定していたら、ちょうど障害が始まった時間帯っぽくて、チャージが出来なかったりしたんですね。ああ、これはトランザクション周りがヤバイ香りがすると思っていたら、2重払いが発生して”paypay”ってそんな二重払いの意味だったのかと失笑が広がるわけです。負荷上昇のペースが読み切れなかったところもあろうかと思いますが、お金関連のシステムは信頼性いのちの所がありますので、今後の改善に期待です。

札束でアーリーアダプターを殴りつけて、アカウント開設 & 購入体験までもっていく、ある意味非常に暴力的なキャンペーンだなあと微笑ましくながめていたのですが、ざっくり計算してみると、案外と悪くない施策だなと思い直しました。MAX5万円のバックを受けるには25万円の買い物が必要と、Macbook Proを買うために猛者がビックカメラに並んだというのは極端な例かと思いますが、1万円のバックをもらうために5万円の買い物が必要というあたりが現実的なボリュームゾーンかなと思いました。ひょっとしたらもっと少ないかも。

すると100億/1万円で100万人以上のアカウント開設が確実視できるわけです。それも購入経験済の。この数字をどう見るかですが、例えばクレジットカードの口座開設のアフィリエイトだと、数千円~数万円の報酬が発生するくらいの金額感ですし、スマホの新規・乗り換え契約の際のキックバックもそれなりにありますよね。1人あたり1万円弱のマーケティング投資でユーザーが獲得できるのであれば、キャンペーンの規模感が巨大なので目立つというオマケもついての、このコスト負担なので、CM打って知名度上げてアカウント開設してもらい・・・でも銀行・クレカ口座との紐付は面倒なので行わず購入経験もない・・・といったリスクを考えれば、効率的なマーケティング投資なとも言えるなと。

そんなことをツラツラと思っていたら、徳力さんが早速記事を書かれていました。素晴らしい。

ペイペイ「100億円あげちゃうキャンペーン」には、どんな裏があるのか
https://news.yahoo.co.jp/byline/tokurikimotohiko/20181203-00106414/

大量のアクティブユーザーを抱えての加盟店交渉は、他のモバイル決済のライバルと比較しても優位に立てるでしょうし、モバイル決済の普及に向けて一気に突破口を見出せそうという爆発力を感じさせます。とはいえ、100億円をマーケティング予算と割り切って、一気に突っ込むというプランニング & それを社内決裁を通すというのは、キャッシュリッチな会社ならではのパワープレイですね。

問題はここからのアカウントの継続率や実際の決済での利用頻度を維持できるかが勝負どころでしょう。現金決済への信頼が厚くて、かつ、Suica系交通カード決済という非常に優れたスピーディーなシステムとの戦いになります。インバウンド観光客需要を見据えての連携施策なども打ってくるでしょうから、現金をばらまき終わった次の一手が見ものです。QR/バーコード決済の先進事例としては中国のAlipay, Wechat payの名前がよく上がりますが、もともとクレカの普及率が少ない & 偽札の横行 & みんなスマホ持っている & ある種の国策導入などの背景があってのモバイル決済の普及がありますから、同列に比較はできないわけです。個人的には日常的にPasmo決済していますが、あのカードをあてるだけのスピード感でQR決済ができるのか。結構、継続利用に向けたハードルは高いんじゃないかと考えています。

一連の反応・評価をみて思ったのが、みんな金もってんなあという買い物っぷり。ほとんど衝動買いに近いレベルで10万、20万と使っているじゃん。100億ばらまきを消費刺激施策という観点で見れば、実質20%割引&全額ちゃらになるチャンスで、これほどまでに内需が喚起されるというのは、うまくインセンティブ設計できればデフレ脱却できるくらいの経済施策が打てるんじゃね、というのはオーバーかもしれませんが、溜め込んだ金を吐き出させるには、このくらい大胆なことをやればOKという、ある種の社会実験のようでもあります。国主導でやるには難しいと思いますけど。むしろ消費税が10%に上がるけど。

あとはビックカメラの貪欲さ。bitcoin/bitflyer決済を導入したのもビックカメラだったし、この辺りのアグレッシブば動きはスゴイと思います。たぶん、この手の話が好きが担当の人がいるんじゃないかな。