新たな謎水:”Q-bit E+water”・高機能量子活性水

またアヤシゲなペットボトルが持ち込まれてきたわけです。ググってみますと、この辺がおおもとのようです。よくあるデタラメ量子力学な雰囲気がムンムンです。江本勝せんせのお名前が出てくるあたりも香ばしい。
2L12本で23100円なりということで、1本あたり1925円。一般的なミネラルウォーターと比べて10~20倍ですからぼろ儲けですねえ。
冒頭から「(健康に良い理由は)整序な振動(波長)として脳細胞や内臓などの固有周波数を決めていくためです。」とな。医療の現場での検査で音波・電磁波での応答を見て診断する事もあるわけですが、飲み水で波長が決まるんですかそうですか。
よく分からないポエムの後、「ホワイト量子エネルギーは水分に転写されやすい性質があります。」とあります。何でしょう「ホワイト量子エネルギー」。いわゆる量子色力学におけるカラーチャージの話とは違いそうです。何でしょう。レプトン(電子やニュートリノ)や光子の話でしょうか。
「ホワイト量子エネルギードームでエネルギーを浴びると、水分が主成分である私たちの身体とホワイト量子エネルギーの超微弱振動エネルギーが共振し、量子レベルでの活性が促されます。」って、水と共振しちゃうとそれは電子レンジと同じなわけですけど、大丈夫なんでしょうか。
「水はエネルギーを記憶しやすい性質があります。化学物質の含まれていない全く自然な湧水は綺麗な結晶であることは言うまでもありませんが、水道水などであってもポジティブな言葉を投げかけたり、その言葉が書かれた紙を見せるだけで六角形の美しい結晶を捉えることができます。」あたりは、江本勝っぽい感じです。ここでいう「エネルギー」は文脈からは熱エネルギー以外の何かだと思うのですが、何でしょう。「水はなんにも知らないよ」の左巻健男先生あたりにぶち切れされて欲しいところです。
で「ホワイト量子照射水」は転写装置を使うと自作できるそうで、「ホワイト量子健康機器」のWQE Premium, Q-bit white, Q-bit bulge pointerなどを使うそうです。まあ「素粒水」のように、素粒水のボトルを近くに水のボトルを置いておくと素粒水になるとかいう設定よりは、それっぽく聞こえます。
この「ホワイト量子エネルギー」とは何ぞやと読み進めてみますと、
「ホワイト量子エネルギー」は広範囲の波長を持つ電磁波です。
ホワイト量子エネルギーとは齋藤秀彦先生が開発された超微弱振動エネルギーのことを指します。
ホワイト量子エネルギーは、電磁界と地球に蓄えられたエネルギー、太陽からの自然界エネルギーの複合エネルギーと定義します。
とな。なんだこれ?「量子」関係なくねえか?あと、なぜかアルミニウムには反射するそうです。ああ、電磁波ですねえ。
で、このデバイス「WQE プレミアムIIはテラヘルツ波からガンマ線まで、広範囲に電磁波を出力します。」ということなので、要は「ホワイト量子エネルギー」なるものは微弱電磁波ということで。やたらにレンジが広いわけですが、ガンマ線とか直接に体に当てて大丈夫なんでしょうか。本当ならヤバイです。
で、各種の謎水に多い「水分子のクラスターを小さくして、長期間維持できる」という設定もあるようです。山ほど突っ込みどころはありますが、ご興味あるかたは目を通してみてはいかがかと。
結局のところ「量子」うんぬん言ってますが、自称”ワイドレンジ微弱電磁波を当てた水”ということで、何のことやら良く分からんけど自称「健康に良い」水ということらしいですねえ。
ぶっちゃけ、バカなのかなあと思います。
さらに言えば、この手の機能水が好きな方々、別途に「電磁波対策グッズ」とかも好きですよねえ。
矛盾してますよねえ。