コロナ時代のリモートワークと営業活動

ついに緊急事態宣言がなされました。法的な強制力が少ない中、実効力に疑問も持たれていますが、世界随一の空気読み国家日本としては、これで世の中の雰囲気が変わって外出自粛からの感染収束の方向に向かうと良いなと思います。

私自身も取引先の多くがリモートワークを進めていて、ミーティングがほぼ全てオンライン開催になりました。ただ、ここまで出来るケースはレアケースと思います。特に医療をはじめとする一連の公共サービスやロジスティックス関連は通常以上の業務負荷になっていると拝察します。本当にお疲れ様です。

企業活動も業種業態によっては事実上の営業停止になっています。感染状況がヒドイというニューヨークも基本的には自粛らしいですね。あまりにも状況が酷いのでヘタに営業してリスクを取る方が、後の訴訟につながりかねないとか、住民の意識として、短期的には大ダメージだがとにかく収束させないと先が無いというコンセンサスが出来ていて、結束している雰囲気と知人から聞きました。

日々のタスクを切り出せればリモートワークとしては成立出来るわけですが、「営業」活動は結構苦戦しています。とにかく人に会うのが仕事なのに「会うな」というのがコロナ対応の要請の一丁目一番地なのでしょうがないです。手持ちのアポをオンラインに切り替える所までは目先の対応として、今後、どのようにしてリードを獲得していくかは、営業部門の大きな悩みどころになります。

手持ちリストからのインサイドセールスにしても、そもそも相手が会社に出社していない可能性も高いので電話も効率悪いですし、せいぜいがメールを送る程度になるでしょう。ましてや、訪問営業、展示会などのイベント開催も困難な状況がしばらく続く見込みなので、新規リード獲得は至難の業の状況が続きます。

結果としては、従来以上に”Get Found"な、インバウンドマーケティングの比重が改めて高まることになるでしょう。ブログ、SNS、ホワイトペーパー、動画、ニュースリリースなどのコンテンツを用意し、拡散してもらう取り組みです。様々な企業の取り組みを良質なコンテンツにまとめ上げる力のある会社が、今後のコロナ時代には有利に働くことになるでしょう。

特にやる事が無くなってしまったフィールドセールスの人は、この状況が数か月続くことを想定して、ひとしきりテレアポが一巡したら、ライティングや動画撮影など、インサイド側のスキルセットを磨くなり、営業チームそのもののミッションを見直す必要が出てくると考えています。