リテークテックのFAX受発注で感じた違和感

2019年3月11日

東京ビックサイトで開催中のリテールテックに行ってきました。

「流通システム標準化の最新動向」のセミナーに参加していたのですが、卸売の業界の活動報告がありました。そのうちの一つに「卸売業によるFAX発注書の標準化、フォーマット統一」という話題が出てきてビックリしました。まあ話していた方も「必要悪だと分かっているんですが・・・」と前置きされていたので、まあいろいろと検討したものの、根強いFAXファンがいたのだなと。設備投資が出来ない弱小卸があるとか、とても電子帳票での処理が出来ない技術に明るくない方がいらっしゃったとか、いろいろなオトナの事情が推し量られます。

で、構成図みるとFAX機からメーカーのシステムに伸びる矢印に「最新技術による自動入力」とか出ているのを見つけました。特に説明はなかったのですが、これがOCRでRPAな自動化処理なのかと。そういう視点でみればフォームを標準化したい動機も見えてきて、OCRでの識別精度を上げたいのでしょう。

最近のRPAブームも、どのようなクラッシックな技術・システムの延命措置に使われているとなると、将来的にEDIベースのシステムに移行する邪魔になるだけで、全体としてみたら大きな技術負債を抱え込むことになるのではと危惧します。RPAを手掛けている知人から聞くところによると、Excel等のファイルで送られてくる申請書などを自動で他システムに転記したり、アカウント発行したりするような案件も多いとの事で、システムのインターフェースの不足分をカバーするHackのような導入が見られるとの事。

午前には経産省の方が、メーカーから小売りまでRFIDで取得したデータを共有できるプラットフォームを作ることで、流通過程に内在する無駄を省いたり、各参加プレイヤーにメリットが出るデータ利用の方法を模索したいとアドバルーンを上げている横で、FAXでOCRでRPAという生々しい現実とのギャップが非常に乖離しているように聞こえて、まだまだ道のりは長いなあと感じた次第なのです。

ちなみにリテールテックの展示ブースは、小売店での省力化のためのアレコレや消費者行動のデータ取得などの例年通りの展示に加え、今年は電子決済に関連した展示が増えたなあという印象です。各メーカーが描いている、ちょっと先の小売店のイメージがつかめてオモシロイですよ。