電子書籍の読み上げにKindle Fire7を購入。微妙なるも実用レベルかな。

Amazonのセールも頻度が上がったせいか、あまり有難みもなくなり、さらにはコンピューター関連は中華ブランド乱立でチェックが大変です。品質は数年前を考えると驚くほど向上しているので、結構な数を購入しているのですが、商品数が多すぎてセール対象品を見ているだけでも大変です。

こんな中でKindle Fire 7の新モデルが発表され、型落ちの7世代が安売りされていましたのでポチりました。

新品でも6000円弱と激安なのですが、たたき売りで3000円台。いろいろなアプリを使おうとなるとスペック不足は否めないのですが、読書端末としては十分。White Paperも持っていますが、ページめくりのスムーズさはFireタブレットの方が快適だったりします。さらには紙の本のレイアウトをそのままに電子化した書籍は、カラーで無いとかえって読みにくいものがあるので、Androidタブレットの出動回数は意外と多いんですよね。

ただ読み上げ機能となるとPC版Kindleは機能はあるも書籍の方が対応していないものが多過ぎで、事実上、存在しないも同様。Android版は機能は無いも、OSのTalkback機能を使って読み上げさせることが出来ますが、もともとは視覚障碍者のための補助機能ですから、UIでつまづきイライラするシーンが多いのです。

読み上げ機能の使い方

画面右上の縦に・が3つ並んでいるメニュー>「読み上げ機能」のスイッチをONにします。

これが出来ると、読書中画面をタップすると画面下に読み上げ機能のメニューが表示されます。

読み上げ機能のメニュー

一番右側の再生/一時停止ボタンをタップすると読み上げてくれます。その左隣が読み上げスピードの調整ボタンで、早すぎ/遅すぎる場合にはこれで調整できます。

Android版だとボリュームON/OFF同時押しでTalkbackの有効、該当ページの表示、ダブルタップ、タップ etcと、手数が多いうえに読み上げ開始の代わりにメニュー画面が表示されてしまったりと、イライラ要素が多いので、ここまでは楽ちん。

読み上げ精度はそれなりに

機能の呼び出しまでは良いのですが、肝心の読み上げ機能のレベル感です。いろいろと気になるポイントも多いのですが、まあ実用レベルではOKかなという所です。

  • イントネーションはおかしいところもあるが、分からないレベルではない。
  • 漢字の読み違いも少々。「一日」を「ついたち」と固定で読んでしまうなど。
  • 声質は変えられない。スピードは調整可能

読み違いに関しては、IMEのように正しい読み方候補を登録できれば良いのですが、そのような機能は無いみたいです。ある程度、読み違いの傾向があるので脳内補正をするしかないですね。読み上げエンジンの改良が待たれるところ。

”やや訛りの強い地方アナウンサー”みたいな気分で聞くと、まあ、こんな感じかなというレベル感です。やや違和感を感じる瞬間はあるものの、内容が理解できないわけではないです。3000円台という値段を考えても実用上は満足できるレベルと言ってよいでしょう。

勝間勝代さんのブログなどを見ていると、ここからさらにMP3の音声ファイルに落とし込むと快適などと紹介されています。この辺のポスト処理の扱いは再生環境によるので人それぞれでしょう。夜中に読み上げさせておいて、朝にSDカードをネックスピーカーに差し替える運用ならMP3化は便利でしょうね。

画像が多い書籍にはFire HD8の方が良いと思いますよ

私の場合は「格安の電子書籍の読み上げエンジンが欲しい」という事で、型落ちFire7に飛びついたわけですが、他に大画面のAndroidタブレットを持っていたり、PC版で読んだりしているためです。

Fireを普通にタブレット端末として使ったり、マンガなどの画像がメインの書籍の場合には、より高解像度のFire HD8の方が満足度が高いのではと思います。値段も1万円しませんし。