[商品企画] アイディア、気持ち、問題意識を言語化して記録しておくこと

世の中の企画職といいますか、アイディアマンと言われる方々はメモ魔が多い印象です。(創作の人もそうかな)

メモの取り方は人それぞれで「手書き至上主義」「デジタルこそ効率的」など、いろいろな流派の方がおられます。私も昔は、首から学生が使う単語帳メモと携帯ミニボールペンをぶら下げ、いつでもどこでもメモ書きできるようにしていましたが、最近ではスマホでいいじゃんとデジタル派です。概ねキーワードが記録できていれば後で思い出せるので、Evernoteアプリでメモるか録音、撮影しています。

紙のメモ帳もあり、ミドリノートのMDノート文庫サイズに、ほぼ日手帳のカバーを付けるのがお気に入りです。持ち歩きにも邪魔にならない程度のサイズですし、ペンも収納できますし。

メモに何を書くのか

日付と以下のような事を書いています。

  • 思い付き、アイディア
  • 良いと思ったサービス、商品とその理由
  • 不快に感じたサービス、商品とその理由

余裕があれば、書いている場所、状況などもメモっています。(後で見た時に細かい事を思い出しやすい)

メモを取るときの状況にもよりますが、時間があるときは細かく文書にしていきますし、人と話している場合には、キーワードだけをササっとメモるだけの時もあります。

「なんとなく好き」は禁止

上の項目で「良い/悪いと思った理由」と挙げているのですが、理由を言語化するのは重要です。

日常的に何となく気になって、写メを取るなどは良くやると思うのですが、「なぜそれを良い/悪いと思ったか」「なぜ、それが気になったのか」を無理矢理にでも言語化するクセを付けておいた方が良いと考えています。

  • アイディアを人に説明する際に、理由を説明しないと説得力がない。
  • 自分の考え方、好みの傾向や、他の人と比較する際のバイアスを知るきっかけになる。

これらは全部、自分なりの感想で良いですし、同じ境遇にある他の人を観察して、その様子を記録しておくのも良いでしょう。これらは将来的にそのアイディアを育てていく際のコンセプト/仮説立案のネタになるのです。よくマーケティングの際にインサイト分析などを行いますが、自分なりのインサイトを記録しておくことで、他人がどう感じるかを想像するトレーニングにもなると思います。

自分の好きな理由・嫌いな理由が他の多くと同じあれば、その解決策としての商品・サービスは支持されることでしょう。

逆に「なんとなく好き」だと、どんな感じに考えを進めていくかの方向感がつかみにくいですし、「なんとなく嫌」というのも、解決すべき課題が分からないという事で、考えがそこで止まってしまいます。

メモらずとも、日常的に「なんとなく」を止める

上記を発展させると、日常的に感情の発生した理由を考えられるようになります。

「これスゴイ、マジ神!」(従来品と何が違う? 機能? スピード? etc)

「お、このアイドル、かわいいじゃん」(顔?スタイル?声? 他のアイドルとの違いは? etc)

「あー、これメンドクサイ!」 (手作業が多い? 他に効率良い手段が考えられる? 他に優先度が高い事がある? etc)

これを声に出して他の人に聞き始めると、大変に面倒なヤツ扱いされるので止めた方がいいですが、「なんとなく」を止めて自分なりの理由をまとめてポジションを取るようになると、考えやアイディアが深まるのでお勧めです。