素粒水の浄水器はエイコー社のOEM製品だよね

2023年12月28日

以前に水道水が「素粒水」になるという浄水器が設置されたという記事を書いたわけです。

で、これを持ち上げる界隈の方々の評を見ますと「素粒水を牛乳に入れるとヨーグルトになる」「ペットボトルに入れて部屋に置いておくと、5Gの電波障害対策になる」「ペットボトルを部屋に置くと、Gが出なくなる」「素粒水につけておくと野菜がシャッキリする」「野菜を洗うと農薬が浄化される」「髪を洗うとパサつきが無くなる」「池に流すと水が浄化される」などなど。すごいぞ!素粒水!!

そんなこんなで蛇口とシャワー共に浄水器が設置されている素粒水ヘビーユーザーの我が家にも、交換カートリッジが届いたわけです。

発売元のフリーサイエンス社は確か大阪の会社であったが、返還先が長野県とな。請求元が「ファミリーサービスエイコー社」とな。どういうこと?住所でググると「ファミリー・サービス・エイコー」社がヒットするわけです。サイトを見てみますと、いろいろと医療機器や健康関連製品の開発・販売を手掛けられていると。

つらつらとページを見ていると、どうも見おぼえのある製品が・・・・

引用元 https://fs-eiko.co.jp/products/waterwork

ええっと、これってどう見ても素粒水の「One Water Eco」ですよね・・・

引用元 https://www.f-science.com/pages/lineup/onewater.html

あと、「爽やかミスティー」も見覚えある形

引用元 https://fs-eiko.co.jp/products/prod

これも素粒水の「ウォーターセラピー」じゃないですか。この切り替えスイッチの形状とか。製品スペックも同じ。うーん・・・

引用元 https://www.f-science.com/pages/lineup/wtherapy.html Amazon

で、エイコーさんも交換カートリッジを定期的に送るサービスをやっているわけですね。すばらしい。
「素粒水」と同じ。
そしてエイコーさんも製品ページを見ますと、OEM商品の企画・製造販売を高らかに募集されているわけですよ。

というわけで、「素粒水」浄水器はエイコー株式会社のOEM製品ということが分かったわけです。エイコー社のカートリッジ交換サービスも、そのまま乗っかった形になってますね。「素粒水」の販売は「ありすママ」など健康系や陰謀論、スピリチュアル系の微妙な「目覚めちゃった系」インフルエンサーなどが販売代理店資格をもってリセールされているようですが、そもそものフリーサイエンス社自体がエイコー社の浄水器を、OEM製品としてリブランディングして、販売代理店をやっているようなスキームになっているようです。そうですか。

追記:フリーサイエンス社のシャワーヘッドは、本体の切り替え部分のデザイン変更があり、名前も「セラピーシャワー」に変えたようです。基本性能は変更なし。エイコーさんの「爽やかミスティー」の方は古いデザインのままですね。

あえて両社の製品に差を見出すとすれば、「爽やかミスティー」のヘッドのカートリッジ部分が「酸化チタンセラミックカートリッジ」ですが、「ウォーターセラピー」は「素粒水ビーズ」になっている点です。我が家のウォーターセラピーはこんな感じ

「素粒水ビーズ」には素粒水のタネ水が含まれていて、これに触れた水が素粒水になるという設定なのですが、オリジナルの「爽やかミスティー」の酸化チタンセラミックからアクリル樹脂に置き換えた廉価版と言えるのかもしれません。どういうことなんだよ。
亜硫酸カルシウムの粒とかをAmazonあたりで購入して交換すると、ミラブルっぽくなって、よりカルキ抜きの機能が上がるのかもしれません。まあ、この量だと焼け石にウォーターでしょうけど。

仮に設定が本当だったとしてアクリル樹脂の吸水率は0.5%程度です。つまりカートリッジ100gに対して0.5g。実際のカートリッジにはこの1/10程度でしょう。0.05cc程度の素粒水のタネ水に作用してシャワー水が瞬時に素粒水になるという設定だそうです。マジか。すごいぞ、素粒水ビーズ!!

ちなみに、One Waterの方の不織布フィルターはこんな感じ。周りの白い部分。これに「活性加工」が施されていて、これを通過した水が「素粒水」になるという設定です。おそらくは不織布の材質はポリエステルあたりでしょうから、吸水率は1.5%程度。仮に10g程度としても0.15ccの素粒水のタネ水が含まれているという「活性加工」が施されているそうな。

まあペットボトルに入れた素粒水は、50cm近くにある別のペットボトル水をも「トンネル効果」で素粒水にしてしまうスーパーパワーを持っているらしいから、タネ水が超少なくても瞬時に不思議エネルギーを伝えて素粒水にしてしまうのでしょう。(ところで、ここでいう「トンネル効果」ってマクロ系の話だから、量子力学で言うところの「トンネル効果」とは別の現象ですね。これってどんな機序で起こるんや?そもそも素粒水が記憶しているという「水のエネルギー」ってなんだ?「エネルギー」は記憶されるものなの?謎は深まるばかり・・・)

そんなわけで、「素粒水」浄水器はエイコー社のOEM製品というところまで分かったのですが、あとは「数ミリグラムの素粒水のタネ水を含んだ素粒水ビーズのヘッダーを通った水」「数ミリグラムの素粒水のタネ水を含んだ薄い不織布フィルターを通った水」が「素粒水」なるという設定なので、ひょっとしたら、この部分は作り分けされているんですかねえ。知らんけど。

5G電波による健康被害からの防護など、様々なミラクルでアンビリーバブルな効能を持つ「素粒水」の効果は科学では説明できない、お気持ちの問題です。信じる心が大切なのでしょう。

私のような疑い深い濁った心の持ち主には全く理解できない製品です。「素粒水シャワーを使うと、下水に流した素粒水でも河川が浄化されて地球に貢献」とか説明がありますが、我が家のお風呂は浄化どころかカビキラーが欠かせません。どういうことなんでしょうか。

「素粒水で発酵でヨーグルト」とかよく見かけますが、「素粒水のお味噌」なる製品を売っている浄水器代理店もありました。そこまで言うなら味噌自体を麹つかわないで、素粒水だけで発酵させて味噌にしてみろよという気分です。
キッチンハイターに髪の毛突っ込んで塩素で溶けるから、水道水のシャワーは髪に悪いよねとかやってますが、お前の県の水道水はそんなに強アルカリ性なんでしょうか。そこまで髪の毛が溶けるなら、お風呂の排水溝の掃除が楽になって良いと思います。

あと旧Twitterで素粒水のORP(酸化還元電位)が90mV程度(元の水道水が200mV程度)だったという投稿も見かけましたが、値がプラスですよね。素粒水は「還元する」という説明がウソになりますが大丈夫なんでしょうか。

「目覚めた人」界隈で人気の素粒水ですが、まあ、長野のエイコー社が製造・販売されている製品ということで、浄水器としてはまあ信用してもいいのかなという逆の安心感は生まれましたが、ミラクルでスーパーでマーベラスな素粒水の効能については、私の信心が足りないせいか、全く理解が及びません。
我が家もGも出現しては私に退治せよと迫ってきますし、家族みんなでコロナにかかりましたし、頭髪もオイリーな感じで抜け毛も止まりません。困ったものです。

素粒水のミラクルな効能はさておき、私のように背が高い人には、この浄水器は正直物理的につらいです。
水の吐き出し口が下がるので、水仕事の時に腰が痛くなります。
まあ素粒水の排水で川と海がキレイになるそうでので、ぜひタイガースの日本一の前に道頓堀で流してもらいたいものです。

2023/10/28追記
実際に「ウォーターセラピー」の素粒水ビーズのカートリッジの重さを計ってみたら、ケースこみで22g
中のビーズは正味で20g程度でしょう。「活性加工」により最大で0.1ccの「素粒水のタネ水」が含まれている可能性があります。目薬2滴分くらい。

ケースの直径が約4cmなので、断面積は 2 * 2 * 3.14 = 約13cm2
ウォーターセラピーの「寿命設定流量」は8L/分とのことなので、ざっくり換算すると130cm3/秒です。
つまり10cm/秒のスピードでシャワーヘッドを水が流れていきます。
カードリッジの厚みを平均2cmとすれば、通過する時間は0.2秒ですね。

ざっくり概算で、2滴分くらいのタネ水が0.2秒という短時間のうちに、接触しただけで水道水の水分子の集団を細かく粒子状に分解して、「超振動」を発する素粒水を作る設定だそうです。なんという超技術!