【英語】大文字”L”表記の”Litetature”と小文字”literature”の使い分け

知人の翻訳家、高橋さんがTechCrunch Japanに翻訳記事をアップされてました。


SF作家のジーン・ウルフが死去
(TechCrunch Japan)

これの元ネタがコレ。

Science fiction author Gene Wolfe has died (TechCrunch)

文中にこんな表現があったのですね。なんでわざわざ”capital-L”(大文字のL)と注記しているのか。小文字の”l”だと違う意味になるのか興味が出てきたのです。

 To some, Wolfe’s writing represents science fiction’s strongest claim toward creating capital-L Literature.

これを高橋さんは、こんな感じに訳されてました。

一部の人びととって、ウルフの作品は、サイエンスフィクションを一流文学にする最強の主張だ。

なるほど。ただ何となく別のコンテキストがあるのではと興味が出てきて調べてみたのですが、何となく大文字Lの”Literature”は読み手に何か強い印象を残す文芸作品といったニュアンスを感じました。辞書などに明確な定義は無いようなのですが、どんな文脈で使われるのか、ふわっとしたコンセンサスがあるような、またはそれを否定しているような記事もあり、ちょっと混乱気味。

ググってみますと、”Literature with a capital L”といった表現のブログ記事が数件みられるのですが、その中で気になったもの。

“Literature”と”literature”の使い分けとして、前者は何かしら読み手に含蓄を与えるようなもの。後者は日常的な情報提供をもたらす出版物のような意味合いと理解してよいのでしょう。

“Literature”とは読み手のレベルや経験によって、より深い理解が出来たり、違った意味合い読み解けたりするような表現といったものでしょう。

この方は”I think all writing is Literature, because it’s all worth something to different people. “と書いているのですが、ある出版物が価値があるか無いかを決めるのは、人それぞれであったり、読む時期によるものだったりするので、基本的には全ての記述は”Literature”とみなされるべきと。

全体的には大文字”Literature”は、程度の重い・軽いはあれど、読み手の心に何かを訴えかけるような「文芸作品」といった意味合いで理解すれば、大きな間違いではないのでしょう。おそらくは2011年あたりに、この手の話が盛り上がったような痕跡も見られます。「俺の愛読書一覧」「私の人生を変えた一冊」みたいな時に”Literature with a CAPITAL L”を使えばよいのだと思います。小文字の”literature”でも悪くないと思うのですが、この辺は書き手のこだわりの部分なのかなと。

残念ながら、ジーン・ウルフさんの小説は、実は読んだことが無かったのですが、最後に興味深い気づきのきっかけを頂きました。ご冥福をお祈りいたします。