Visionalistが2020/7/31で終了とな

関係してきたサービスのディスコンは、何度経験しても物悲しいものがあるのです。

https://www.visionalist.com/

ベンチャー時代からNTTコミュニケーションズに買収されて以降も、旧SiteCatalystやGoogle Analyticsなどと熾烈な争いを展開してきたわけですが、ここまでGoogle Analyticsが普及して来たご時世となっては、アクセス解析ツールがビジネスになる時代も終わったのですね。

個人的にはWebマーケティングの世界に足を踏み入れるきっかけになったサービスでした。当時は商品開発部に所属していて、サービス展開の方向感を決めたり、リリースに関連するあらゆるプロセスをリードしていくミッションをこなしていました。当時は、PCブラウザ、携帯ブラウザからスマートフォンとアクセスする側のデバイスやブラウザが多岐にわたり、コンテンツを提供する側も様々な施策を展開するなかで、ビジネス側もテクノロジー側も追いかけるのに大変な時代でした。

特にGoogle Analyticsが無料で展開を始めた以降、プロダクトマネージャーを引き継いだ時期はかなり大変なタイミングでした。断片的な所は小川卓さんが記事にしてくださってます。(他にもいろいろとあったのですが、守秘義務・・・)

「トラッキングサーバーは絶対にバグっても落ちてもいけない。社運がかかっている。」との厳命で、当時、新規開発に忙殺されていた開発チームの支援のため、「出来るまで帰国するな」と海外アウトソース先にそのまま住み込み、設計、実装のリードから、数万件のテストケースをひたすらこなすといった荒技も、今となってはいい思い出です。

今では自分もGoogle Analyticsを使ってアクセス解析を行っているのですが、「ああ、Visionalistなら、ここでユーザー単位で履歴が追えるのになあ・・・」と思うこともしばしばあるのですよね。

当時のデジタルフォレスト社を退社して以降、GDPRの制定やブラウザ側でのサードパーティークッキーの制限など、まだまだアクセス解析を取り巻く環境の変化も大きいですが、一つの時代を駆け抜けていったツールの一つとして、思い出深いサービスでした。