オンライン会議時代の名刺交換

三密除けでWork From Home(WFH)が普及しつつあるなか、ビジネス儀礼である「名刺交換」を行う機会も減り、外出制限要請が解除された後も感染予防の観点から物理的なカード交換ってどうなの?という視点もあるのかなと思い。

営業担当も客先訪問開拓が出来ないとヒーヒー言っていて、ちょっとでも接点を見つけてはオンライン商談の機会を伺っているわけです。なかなか世知辛い世の中ですね。

さりとて、電子的な名刺交換の手段としては、シャープZaurusやPalmのPDAなどで赤外線を使ったコンタクト情報交換などが提案された時代もありましたが、PDA時代が終わりを告げると共に、すっかり廃れました。

スマートフォン時代になってからも、ビジネスシーンでは標準的なコンタクト情報交換の手段って、出てきていないなあと痛感するわけです。プライベートなものではLINEのQRコードやID、”ふるふる”といった手段で、相互につながりを作れるわけですが、ビジネスシーンではスマホを一緒に”ふるふる”しないわけです。QRコードの映し合いというのもスマートさに欠ける感じもしますし、せめて商談冒頭で「交換タイム」を作り、そこでNFCでもBluetoothでもいいんですが、一斉に情報交換できると楽なんですよね。どこか名刺交換/コンタクト情報交換の標準プロトコルを作ってもらえれば、いろいろな名刺アプリが出てくるんじゃないかと思います。

オンライン会議の際には、LinkedInでもEightでも、プロフィール情報サイトのリンクを送ればいいだけなので、その意味では楽な面もありますが、連絡先一覧などへの転記など、データ化するのは面倒ですね。

その意味では、いま一度 vCard形式のデータファイル交換は見直されてもいいんじゃないかと思いました。メールでもチャットでも送信できますし、拡張子vcfファイルの処理は受け取り側で決められますので、コンタクト情報管理もいかようにでも出来るわけです。「電子名刺(vCard)を送る」ボタンをチャットソフトなどに実装すればいいだけですからね。(チャットが出来ている段階で、既に要らないだろという説もあるw)