Evernoteに「スペース」が追加された模様
アプリの更新がかかったと思ったら、いきなり追加されていたんですよね。
すでにスペースに関しては、公式のヘルプにありました。
要は他のノート系アプリやブラウザなどと同様に、目的に応じてプロファイルを使い分ける機能のようです。
それぞれのスペースの中には、従来と同様にノート、ノートブックなどを作成することが出来るわけです。
ドキュメントに目を通していると、従来 Evernote Teamsプランであれば「チーム共有スペース」の機能が使えており、それに準じた機能のようです。(自分は個人用のプランなので詳細は分からず)
確かに複数人のチームでリソースを共有する前提であれば、共有範囲が制限できるので便利な機能でしょう。ただ個人利用を前提にこの「スペース」を利用するとすればどのくらい便利に使えそうなのかに興味があります。
上図の例では「ホーム」「仕事」の2つのスペースを作成していますが、画面が切り替わるわけでもなく、メニューに項目が追加されています。
私のノートの管理方法
さて私の場合には仕事であれプライベートであれ、「ノートブック」と「スタック」でプロジェクトごとにノートを分けておりました。上記のような
「スペース>仕事>・・・」のような構造は
「ノートブック>仕事(スタック)>(プロジェクトごとのノートブック)>(作業用のノート)」という階層構造です。
各ノートブックには 000_ ~ 100_ などと番号を振っていますが、これは表示順をコントロールするためで、小さい方=使用頻度が高いほど上にくるようにしています。
スタックからスペースにノートブックを移行すべきか
さてこれをスペースに移行する価値があるかですが、いろいろ試したところ、単純に階層を1段深くできるということ以外に、特にメリットを感じされません。むしろ左のメニューで階層が展開できず、コンテンツ欄の「すべてのアイテム」欄に移らないと開けません。これは何だか面倒な感じです。私には。
左のメニューで展開していき、最後には関連ノートのリストが表示されているのが速いです。
検索の絞り込み条件にも、スペースが使えるようですがあまり意味を感じされません。
もし移行するとすれば、現状のプロジェクトのノートブックの単位でスペースに移行させないと意味がなさそうですが、わざわざやるだけのメリットが感じられません。
スタックとスペースの二重管理
上記の操作をしていて気づいたので追記なんですが、スタックにあるノートブックを「スペースに移動する」で移すと、スタックには残り、スペースにも表示されております。
これ実体がスタックからもスペースからも見られるようになっているのか、またはデータのコピーが作られているのかですが、「移動」したノートブック内に新しいノートを作成したところ、両方から見られました。
つまり、既存のノート、ノートブックをスペースに移動させると、スペースにアクセス権限のある人に共有されるという意味のようです。これは誤解してたかも・・・
逆に上記のようにスペースに作成したノートブックを削除しても、スタック内のノートブックはそのまま閲覧できます。つまり、スペースに配置するということは、スペースに設定した共有メンバとシェアするということを意味しているのであって、シンプルにディレクトリ的な階層が増えるという理解は間違いのようです。
サンプルで作った「ホーム」スペースに自動で作成された「個人の計画」「家庭のタスク」「旅行」などのノートブックは、「ノートブック」メニューの階層下にも表示されておりました。なるほどね・・・
結局は・・・
今の機能の範囲でいえば、個人の利用範囲では特に使い道もないかなあという評価です。(「いやいや、こんなメリットがあるよ」と私が見逃していそうな点があれば、ぜひ教えてほしいです)
Evernote自体の進化の方向感も、より回収できそうな企業向けコラボレーション用のプラットフォーム狙いになっていくのでしょうか。個人でも年間1万円近いですからねえ。