mmhmm for Windowsが正式版になったようです。
これまでベータ版で公開されていたプレゼンテーション支援ツール “mmhmm"(「ん~ふ」と発音していた)ですが、晴れて正式版となったようです。
これは何?
“Snap Camera"と同じように、ハードウェアとしてのカメラの出力を取り込んで加工し、カメラデバイスとして認識させることで、Zoom、Google MeetsなどのWeb会議システム向けの出力を作成します。"Snap Camera"は自分を”盛る”ことが目的のツールですが、"mmhmm"はプレゼン用の出力を作るのに特化しています。
上記は"mmhmm"の画面のサンプルですが、いわゆるバーチャル背景と呼ばれるものは"Room"と名付けられており、動画を含めて幾つか選択出来ます。
「”mmhmm"プレゼン」と書いてある枠はコンテンツを表示させる部分で、ここにはテキストやPDF、PowerPoint、他のウィンドウなどを自由にレイアウトする事が出来ます。またコンテンツは消したり、指定枠表示、全画面表示に切り替えることも可能です。
自撮りの部分も、丸、四角、輪郭切り取りと選べ、SnapCamera同様に”盛る”ためのフィルターや、大きさ、配置を変える事が可能です。
非常に便利なのは、背景やコンテンツなどを含めた設定を複数保持して、タブやプリセットで切り替えが出来る点です。例えばスライドで説明した後に、ウィンドウなどで操作デモなどを行う場合には、Zoomなどでは共有画面の切り替えを行う必要がありましたが、mmhmmではタブの切替やプリセットのページ送りだけで可能なのでとてもスムーズです。
どんなプレゼンになるの?
この記事を執筆している 2021年6月現在、mmhmm ではイベント"mmhmm summer"を開催中です。
ここでは代表のPhil Libinさんを始め、mmhmmを使った多くのオンライン講演を見ることが出来ます。mmhmmでプレゼンを作る際に非常に参考になると思います。
幾らくらいかかるの?
基本的には無料で毎日60分プレミアムの機能を使う事ができます。
ガッツリ使う場合には917円/年~のプレミアムプランの契約が必要です。
ウェブ会議やウェビナーでプレゼンを多く行う人は、大変興味深いツールと思います。とかく、自身が別枠で小さく表示するなど、発表者にフォーカスが当たりにくく、結果としてノンバーバルな分の欠落も含めてプレゼンがつまらなくなりがちですが、mmhmmはより発表者にスポットがあたるようにしてこれらの問題を解決しています。ちょっと差をつけたプレゼンを行いたい人は試してみてはいかがでしょうか。
私も安定性の確認や操作の慣れのために、時々、mmhmm を使ってWeb会議に参加してますが、結構面白いと注目されましたよ。
一部の機器ではドライバーにバグがあって動作不安定
私が確認出来ている範囲では、一部の機器(手持ちの機器ではYoga Slim 7)でカメラの挙動がおかしいです。(動画にならないなど) mmhmm 1.0.20でも症状が出ています。
この件、サポートに問い合わせました所、Intelのグラフィックドライバーに問題があり、そちらのアップデートを待つとの回答を頂きました。上記の症状が出た方は修正をお待ち下さいとのことです。