「ナノミネックス(NANO MINEX)」なる謎の清涼飲料水現る

家内がアレな人なので、いろいろとアレがグッズが家のあちこちで見つかるわけですが、冷蔵庫に謎のボトルが入っていたわけですよ。何ですか、この「花崗岩抽出微量ミネラル」というのは。

販売元は日本バイオメディカルという会社 https://www.nihonbio.co.jp/company/

社長はベトナムの方ですか。「SPACES新宿」というとレンタルオフィスですね。

7700円ですって。結構、いいお値段しますねえ。

製造元をみれば、「日南製薬株式会社 佐江戸工場」ですか。Yahooショッピングにお店を見つけましたが、まあまあまともそうなものから、かなり微妙なものまで。OEMの受託生産をやっているようなので、いろいろと手広くやっているんですね。

https://store.shopping.yahoo.co.jp/nichinan25

さて、問題はこの「花崗岩からの抽出」という謎技術なんですが、岩石からどう「抽出」するのかと調べてみると、次のような図に行きつきます。

えー、肝心なところは「特殊技術による抽出」ですか。その後「熟成」「超精密フィルターろ過」とあり、製品は清涼飲料水ですから、花崗岩粉末から液体を「抽出」しているわけですよね。何をやっているんでしょうかこれは。おまけにミネラル成分を「熟成」ですか。

なんか樽で20年熟成しているとか書いてあるわけですが、なんでしょうこれは。花崗岩を粉にして液体を絞り出し、それを20年熟成させるとか本当なのでしょうか。どの程度の水分が含まれるかChatGPTに聞いてみましょう。

地表面付近の風化したもので0.5~2%程度ということで、仮に1%とすると100ml瓶では約100gとすれば10kgの花崗岩が必要という事になります。普通に掘り出したものであれば0.1%以下ですから1瓶あたり100kgの花崗岩が必要ですね。

おそらく現実的な製法としては、粉末化した花崗岩に水を入れて可溶イオン分を溶かしだすといったあたりでしょうか。結局のところ、いろいろなミネラルが含まれていると説明には書いてありますが具体的な濃度が記載されていない辺り、理屈の上ではめっちゃ微量が溶けているのを強弁しているだけのような気もします。

1日あたり3~5cc(体重÷20=○○cc)との事ですが、結局のところ、身体が1日あたりどの程度のミネラルが必要で、この製品でどのくらい補えるのかが全然わからないですよ。

微小ミネラルを補給するというのなら、普通のミネラル系のサプリを買った方がずっと安いですね。成分表記もあるし。

我が家には他にも素粒水浄水器や量子水バンド、謎の水の波動を整えるボトルなど、あれこれ水関連の謎グッズが散見されるわけですが、本当にこの手の「機能水」ビジネスって儲かるんでしょうねえ。見た目で分からないから言いたい放題ですわよ。

未分類

Posted by tomi