Thinkpad X1 carbon (5th gen)のSSD換装

tomi

4年前

新型コロナの影響もありまして、最近、動画の処理を行う事が増えてきました。そうなるとディスクの容量が不足気味になるんですよね。もちろん完成品ファイルは外付けHDDなりクラウドストレージなりに移すのですが、編集前素材はローカルに置いておきたい。ぼちぼちPCも買い替えようかとも思ったのですが、それなりに使えるスペックですし、迫りくる不景気に備えて出費は控えないとという事で内蔵SSDを換装する事にしました。

手順としては概ね以下の通り。
・新品SSDをケースに装填。USBドライブとして利用できるようにする。
・本体のSSDから新品SSDにデータをコピー
・新品SSDをThinkpad本体にインストール

もちろん、入替を機にOSをクリーンインストールするのもGoodです。私も出来ればそうしたい所なのですが、直近でトラブルがあるとマズい急ぎの仕事があるので、リスクの少ないディスクのクローン作成で対応しました。

今回選んだSSDはCrucialの1TB。元々装着されていたSSDからみれば、M2. Type2280 PCIe NVMe のものであれば良いのでしょう。上記の製品は比較的価格的にもリーズナブルです。あとはWD社のものも良さげに見えました。
SATAでも良いはずですが、速度が落ちるのでお財布との相談です。

SSDケースは、たまたまAmazonでタイムセールをやっていたTDBT社のものを選びました。規格としてはM.2 MVMe M-keyをサポートするものであれば大丈夫です。（逆にAHCI, B/B+M-keyのみの製品はダメです。)

Crucial社提供のクローン用ユーティリティは使えない

新品SSDをケースにインストールして（実際は手抜きしてボードにSSDを刺しただけw）本体のSSDからデータをクローンしてくるわけです。初回に接続した際にはフォーマットを求められますが、パーティションのスタイルはMBRではなく、GUID(GPT)でフォーマットしました。これは元々装着されているSSDがGUIDで設定されていたためで、クローンする際にトラブルになるのを避けるために同じにしました。

またディスクのクローンに際してCrucialのドキュメントを見ると、Acronis True Imageユーティリティを提供しています。

http://crucial.com/support/ssd

ただこれは限定品でCrucialのSSDを本体にインストールしていないと使えないようなのですね。本体側にインストールしてUSBで接続した上記のSSDにデータをコピーしようとしているのですがTrue Imageの起動が拒否されます。OSをクリーンインストールする場合はともかく、クローンしてそのまま装着したい場合には使えないですね。

しょうがないので以前に換装した際に使ったEaseUS Todo Backup無償版のユーティリティをダウンロードした使いました。

https://jp.easeus.com/backup-software/free.html

クローンが終わったSSDは本体の裏蓋を外して、インストールします。ネジ１つを外して取り外し＆新品をはめて蓋をして終わり。ここは簡単。

BitLockerの設定は事前に無効にしておくと良いです。

今回ハマったのはBitLockerによるディスクの暗号化です。BitLocker自体はWindows10のPro版の機能として提供されています。一連の作業が終わった後、既存のSSDをケースに入れて中身を参照しようとした際に、BitLockerの解除キーと求められて気づきました。「こうやって盗難された時などにディスクを見られないようにする機能だったな」と気づいた時にはあとの祭り。図らずもBitLockerが正しく動いていた事を確認出来たと共に、解除キーをメモっていなかったので、改めて旧SSDを本体に入れ直して設定を変更する必要が出てきたのです。ああ面倒くさい。

思えばクローンしている時もやたらに遅かったと思いましたが、そりゃ暗号を復号するオーバーヘッドがあればしょうがないよなと。また付け直した後でトラブルになるのも面倒なので、BitLockerを無効にしてみましたが、500GBを処理するのに2時間半近くかかりました。この辺は作業に先だって事前に行っておくとよいです。