怒涛の攻めを見せるMicrosoft社のデータ分析ツール

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マインドテックの冨です。

3月末のカンファレンス”Build 2016″で、Ubuntu Linuxの環境をWindowsネイティブで稼働させたり、従来のPowerShellに加えてLinuxの事実上の標準のシェルbashを利用できるようにするなどの発表を行いました。今年の夏の予定とのことですが、これはすごい事ですね。まあMac使いの人には今までできているけど何か?とか言われそうですけど。

それにしても昨年から今年にかけてのMicrosoftの攻勢は圧巻だなあと思う次第なのです。OS+Office屋さんから、改めてクラウドやデータ分析などのビジネスのメインストリームに食い込んできています。クラウドでは先行するAmazonに一日の長がありますが、それでもAzureの充実ぶりを見るとよくぞここまでという感があります。

以前、Excelを持っているMicrosoftが本気でデータ分析の領域に突っ込んで来たら、分析領域のツール開発ベンチャーが軒並み吹き飛ばされるんじゃないかと思っていましたが、なんとなくそんな雰囲気も改めて感じています。まあ、TableauやQlikViewなどが持っているシェアをひっくり返すには相当時間がかかると思いますけど。

そんなわけで、Microsoft社が提供しているデータ分析関連の主なツールをまとめてみました。(「アレが入ってない」とか見落としがあるかと思いますがご容赦を)

(1) Excel

Wordとならび、ほぼすべてのPCにインストールされているのではというくらいに普及している表計算ソフト。単純な集計の他にもソルバー機能やピボットテーブルも使える。予測もできる万能ツール。UI面でちょっとしんどい事を除けば、機能的にはたいていのことは対応できる。少なくとも中小企業のレベルではデータ分析の専用ツールを買う前に、Excelの機能をしゃぶりつくす位でちょうどよいくらい。(アルゴリズム的にいろいろある話も聞きますが、そういう業務の方は専用ツールを買うべき)

(2) Power Pivotアドイン for Excel

https://support.office.com/ja-jp/article/PowerPivot-%E3%82%A2%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%B3-a9c2c6e2-cc49-4976-a7d7-40896795d045
Excel2010から利用できるようになったピボットのプラグイン。ノーマルのExcelを越えて大量データの集計処理が可能になる。これもあまり使っている人をみかけないが勿体ない。(ついでにPowerViewも)一般的なビジネスデータの分析であれば、ここまでで大抵は何とかなる。

(3) PowerBI

https://powerbi.microsoft.com/ja-jp/
ビジュアライゼーションやレポートのためのダッシュボードのサービスであるが、驚くことに無料!これもあまり利用されていませんが、もっと知られて良いサービスだと思いますよ。

(4) Microsoft R Server

https://www.microsoft.com/en-us/server-cloud/products/r-server/
2015年4月に買収したRevolution Analyticsが提供していたディストリビューション。R言語はデータ分析界隈では有名ですが、MS社が買収した時は驚きをもって迎えられました。今後、いろいろな製品・サービスと連携していくと思われますので非常に楽しみです。

(5) Microsoft Azure HDInsight

https://azure.microsoft.com/ja-jp/services/hdinsight/
HadoopファミリーのSaaSサービス(素のHadoopの他にも、Pig/Hive, HBase, Storm, Sparkなど)

(6) Microsoft Azure Machine Learning

https://azure.microsoft.com/ja-jp/services/machine-learning/
cortana Intelligence suiteとして提供されている機械学習のプラットフォーム

こうしてみるとデスクトップからクラウドまで、そつなく網をかけにきています。しかも独自サービスのみならず、RやHadoopファミリーなどの業界標準までもカバーしてきており、ユーザー/開発者側への歩み寄りも見て取れます。

AI/人工知能の領域ではWatsonを有するIBM社の存在感も大きいですが、AWS, GCPとならんでのクラウド業者としての位置づけや、Officeツール領域では依然として大きなシェアを持っていることから、2016年の動向も興味深いです。

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