技術・開発

Windows10への移行後に注意すること

以前に仕事でMacを使った時期もあったのですが、度重なるフリーズ、ファイルの破損、レポート納品後に「一応、みてくれは良いとせざるをえないけどねえ・・・」とか言われて、翌年から「WindowsのWordで作成したファイル」と、業務仕様書に書かれてしまうなど、あまり良い思い出が無いので、以来、ずっとWindowsをメインに使っています。演算用にAlpha版NT機まで使っていたので、そこそこのヘビーユーザーだったと思います。

今回、鳴り物入りで登場したWindows 10ですが、前評判の良さにワクワクしながらアップデートを待ったのですが、ちっとも「更新通知」が来ないのに業を煮やして手動で行いました。

1日使ってみた感想としては「評判通り」で、かなり良い仕上がりになっていると思います。

  • 移行が素晴らしい。もちろんダウンロードなどに時間がかかるが、起動後も特に問題なく使える。デバイスマネージャーで見てもドライバー互換性でのエラー0。すげー
  • UI周りで小さい虫がちらほら。マウスカーソルが変わったままになったり、画面がはみ出してみたり。まあ、時が解決してくれるでしょう。
  • 日本語だとcortanaが使えない・・・・さらには、オフラインマップのダウンロードが出来ないってばよ・・・
  • 噂のEdgeブラウザも、みずほ銀行と三菱東京UFJに突撃してみたが、残高照会くらいまでは問題なくできたので、IE6ゴリゴリ仕様な所以外はさほど問題にはならないのかと。ただ、Facebookの投稿の時に書いている途中の文が消えるなど、まだバグがちらほら残っている模様。
  • カレンダーがGoogleカレンダーと同期出来るのはGood。メールもマルチアカウント対応になった。
  • やはり仮想ディスクトップは便利。(いままでもアプリを入れて使っていたがOSがサポートしたのはGood. 「OS/Xでは昔からできたよーん」とか言わない!)
  • UIフォントが”Yu Gothic UI”に変更。正直、読みにくい。画面の読みにくさはClearTypeチューニングを行ったらそこそこ改善するが、それでもアプリによっては気になる箇所がちらほら。特に多用しているMozilla系アプリでは表示がボケボケ。使えないわけではないのであきらめる。
  • Modern UIさようなら。ダッシュボードとしては、それなりに使えていたんですけどね。

移行後に気を付けないといけなかったポイントとしては

  1. Skypeの再インストールが必要だった。他のアプリがキレイに移行されているので、そのまま放置していたら着信できなかったりするので注意。
  2. OneDriveの設定も個別に必要。移行後にシンクロが止まっているではないですか。管理対象フォルダの再指定と共に再開してあげないと、思わぬ事故の予感。

初期バージョンならではのトラブルは見られるものの、これまでのOS移行を思えば格段に良くなりました。フィードバックをバンバン送れば修正も早まるのではと期待してます。

 

ブラウザのシェアでIEが下がりChromeが主流に

かつてのブラウザ戦争を知る世代にとっては、IEの過半数割れって栄枯盛衰を感じますね。

ついに日本でもIEが過半数割れに、世界はすでにChromeが寡占
http://ascii.jp/elem/000/001/020/1020922/

バージョン3~6あたりのブラウザ間の互換性がひどかった時代に比べれば、それなりにそれぞれのブラウザが標準準拠してきました。そのため、画面での表現上、画面レイアウトが見るに堪えないレベルのという事は無くなりましたので、昔ほどはブラウザシェアの持つ意味は低くなったと思います。それでもWebアプリを外注するようなケースではテストケース作成の段階で、どこまでを対象にするかは悩みどころですね。社内限定利用のイントラ以外では「とりあえずIE限定で」というのも難しくなってくるわけです。

個人的にはChromeのメリットは出始めの頃よりは大きく薄れているように感じます。IEもMozilla系ブラウザも、もっさりとした挙動の中、Chromeの軽さは群を抜いていました。ただ、最近は機能追加によりメモリはバカ食いするわ、挙動は重くなってくるわと、IEやFirefoxを使うのと大差ない感覚ですね。使っている携帯電話がAndroidなのでChromeを使う方が親和性が高いように思えるのと、PCとの連携をするためにChromeも利用していますが、利用規約を見るとちょっと怖い事もあり、普段使いはFirefoxにしています。以前は敬遠していたIEも最近のバージョンは悪くないと思っています。ただ仕事柄か周りの人ではIEを普段使いしている人は見ませんね。そもそもMac使いがかなりを占めるようになってきていますし。

メーラーのThunderbirdに嫌気がさして、またThunderbirdに戻った話

WinbiffやAL-Mailあたりから始まり、Netscapeのバンドルのメールソフトに移行した後、Mozillaメールを経てThunderbirdへと。比較的Netscapeの流れをくむメールソフトを使いつづけていたのですが、頻繁にフリーズするのが嫌で大変ストレスがたまるわけです。ただひたすら惰性で使い続けていたのですが、先週についに臨界点を越えまして、乗り換えを決意しました。

乗り換え先の候補のために、最近の評判などをあれこれ検索してみたのですが、そんなに新しいものって出ていないのですね。まあ、メッセンジャーソフトの方にコミュニケーションが移りつつある今、枯れたメール系の方に今から足を突っ込みに来るのは得策ではないと。

Becky!、 秀丸メール、Opera Mail、などを、それぞれインストールして動きを見ていまして、それぞれ「懐かしいなあ・・・」「良いなあ・・・」と思いましたね。カレンダーと同期は以前からありましたが、メールへコメントをつける機能があったりと、それぞれ工夫されています。いくつかを入れっぱなしにして数日使ってみていたのですが、気になることが。それは・・・

「アーカイブ」ボタンが無い!

GTD的かつgmail的なメールの整理方法だと思うのですが、処理済メールをInbox/受信トレイから消していくやり方に慣れきったら、受信トレイにどんどんとメールが溜まっていくのは非常にストレスが溜まるのですね。「どこまで処理したんだっけか?」「返信忘れはないだろうか?」とか気になるんですね。この「アーカイブ」ボタンはThunderbirdにはついていまして、それぞれアーカイブフォルダに入れなおしてくれるんですね。いまどきのメールソフトにはこの機能が無い。これは意外でした。

同じような機能は、例えばアーカイブ用のフォルダを別に作って、処理済メールは「移動」コマンドなどを利用して受信トレイから消すことは出来るのですが、やはりボタン一発で処理できないというのは、それなりに面倒だったりします。

時々フリーズ気味の処理の不安定さと、処理の面倒さとを天秤にかけるわけですが、結局はThunderbirdを使い続けているわけです。何と言いますか、古女房といいますか、ダメな所も目をつぶって付き合っていくという男の甲斐性を試されているような気分にされるわけです。

いやあ、いまどきのメールソフトでも、いろいろと手を入れて俺好みに調教してやればいいのかもしれないのですが、それも面倒なんですねえ・・・

「これイイよ!」というのがあれば教えて欲しいです。

Windows版Emacsでtabbarをインストール

自分用のメモです。

Windows版のEmacsで、Packageを使ってパッケージをインストールしようとすると、エラーが出て出来ない場合がありまして。同じ設定でLinuxではすんなり入るのですが、Windows版だと途中で止まってしまっているようで困った。

elファイルを落としてきて、byte-compileするとかすれば使えるようになるんだろうけど、構成は合わせておきたいなあと。

packageの設定が出来ている事を前提にしまして

  1. パッケージのtarファイルをダウンロードしてくる。(今回は、tabbar-20141109.143.tar)
  2. C:\Users\(User Name)\AppData\Roaming\.emacs.d\elpa に解凍
  3. M-x update-directory-autoloads を実行
  4. “Update autoloads from directory:” プロンプトの後、”~/.emacs.d/elpa/tabbar-20141109.143/ を指定
  5. “Write autoload definitions to file:”プロンプトの後、”~/.emacs.d/elpa/tabbar-20141109.143/ tabbar-autoloads.el”を指定
  6. 上記のパスに tabbar-autoloads.el が作成されている事を確認

ここでemacsを再起動すると、tabbarが利用できるところまで確認。おそらくはパッケージのアップデートなどには対応出来ない気もするのだが、取り合えずの一時しのぎに。もっと良いやり方があるような気もする。単純にtar玉を展開するだけだと、起動時にエラーが出て有効にならないので上記3の手順が必要。

Lenovoのアドウェア”Superfish”問題とアンインストール方法など

TechCrunshさんの記事“LenovoのPC全機種にプレロードされているアドウェアが実は恐ろしいマルウェアだった!” を読みまして、ThinkPadユーザーといたしましては、ちょっと冷や汗ものでございます。いろいろと調べてみますと、2014年の9月ごろからはユーザーフォーラムで指摘されていたりしているんですね。

影響範囲はLenovoの公式サイトでアナウンスされています。

G Series: G410, G510, G710, G40-70, G50-70, G40-30, G50-30, G40-45, G50-45
U Series: U330P, U430P, U330Touch, U430Touch, U530Touch
Y Series: Y430P, Y40-70, Y50-70
Z Series: Z40-75, Z50-75, Z40-70, Z50-70
S Series: S310, S410, S40-70, S415, S415Touch, S20-30, S20-30Touch
Flex Series: Flex2 14D, Flex2 15D, Flex2 14, Flex2 15, Flex2 14(BTM), Flex2 15(BTM), Flex 10
MIIX Series: MIIX2-8, MIIX2-10, MIIX2-11
YOGA Series: YOGA2Pro-13, YOGA2-13, YOGA2-11BTM, YOGA2-11HSW
E Series: E10-30

Superfishの削除方法もコミュニティーでアナウンスされています。(“Removal Instructions for VisualDiscovery Superfish application”) まあ、普通のアプリケーションの削除手順と変わりが無いですね。

  1. コントロールパネル>プログラムのアンインストール
  2. “Visual Discovery”を選択>アンインストール をクリック

プログラムそのものをアンインストールしない場合には、「システム構成」「タスクマネージャ」等から、サービスを停止する方法もあります。

さらに重要なのは、ブラウザの設定にて証明書が”Superfish”のものに書き換わっている点で、これを合わせて削除する必要があります。Windowsのバージョン等によって、若干手順が変わると思いますが読み替えてください。(Win8.1+IE11で見ています)

  1. IEを管理者権限で起動(アイコンを右クリック>管理者として実行)
  2. 右上の設定ボタン(歯車のアイコン)>インターネットオプション>コンテンツ
  3. 証明書ボタン>信頼されたルート証明機関(左から4つめのタブ)
  4. “Superfish, Inc.”を探して見つかったら、削除ボタン

Google ChromeはWindowsのシステムを使っているので、上の手順を踏めばOK。Firefoxの場合は同様に削除する必要があります。

  1. メニュー>オプション>詳細>証明書>証明書を表示
  2. “Superfish, Inc.”を探して見つかったら、「削除または信頼しない」ボタン

この”Visual Discovery”の挙動としては、IEやGoogle Chrome等のブラウザでサイトを閲覧している際にサードパーティの広告を表示するもので、このソフトは電子証明書をインストールすることで、SSL含む全てのWeb通信に割り込むという事が確認されているとの事。先のTechCrunchの記事を見ても、”Bank of America”の証明書が詐称されている様子が掲載されています。Lenovoによると1月から同梱を停止し、今後も同梱することはないとの発表をしています。

これが広告表示に留まらず、ブラウザ上での行動をモニターしているとなると非常に怖いわけです。またこの証明書そのものもすでに破られているそうで、例えば街の公共Wifi提供者がLenovoユーザーの通信内容をモニターできる事も考えられます。

かなり影響範囲が広いのではないかと思いますので、今後の発表等には注視が必要と思われます。

— 2/20 10:20追記 —

なんで危険なのという理由について、良記事があったのでリンクを貼っておきます。

Superfishが危険な理由

実際に自分のThinkPadが影響を受けているかをチェックするためのテスターが公開されています。IEで見てみるのが良いんじゃないかと。下の画面のような表示が出てくれば影響範囲外。

Superfish CA test

Superfish CA Test

で、実際、証明書はどうなっているのという事ですが、すでに破られてます。そんなわけで、該当するThinkPadユーザーは、早急に対応が必要という事でよろしくお願いします。

Extracting the SuperFish certificate

 

— 2/20 18:30追記 —

Lenovo公式から削除方法が発表されたようです。(英文)

http://support.lenovo.com/us/en/product_security/superfish_uninstall

“Hawk”が気になって、Pivotalジャパンさんの「Big Data Suite」紹介セミナーに行ってきました。

コンサルのクライアントさんにデータ処理基盤導入の案件を担当させて頂いているのですが、ちょっと凝ったデータ構造になりそうながらも規模が巨大。かつ、それなりの低レイテンシーでの応答が必要となりまして、対応できそうな製品を探しておりました。

データ量がそこそこ抑えられるならmongoDBを並べて対応できるかなあとも考えつつ、クラウドが利用できるならGoogle BigQueryやAWS Redshiftなどの利用も想定範囲内。オンプレならHPのVerticaや、今どき感あふれる”SQL on Hadoop”な製品も非常に魅力的で、Cloudera ImpalaやPresto、ベータながらもApache drillなども興味深い所。

そんな中、PivotalジャパンさんがHAWKの解説をするとの事で、これは行かねばと聞いてまいりました。

そもそも”HAWK”って何ぞやというと、Hadoopの商用ディストリビューション”Pivotal HD”で稼働する標準SQL対応の”SQL on Hadoop”データベース。
Javaではなくネイティブのバイナリーで提供されるのと、処理の間にMapReduceを使わず、中間演算結果もメモリ上にストアしておくため、HIVEと異なって演算時のオーバーヘッドを回避する事によって高速化を図っているとの事。

もともとはGreenplum DBのエンジンで、データソースをHDFSに対応させたという経緯があるため、最速を求めるなら、HDFSのオーバヘッドの分GAWKの方が不利になるので、HDFSから(ローカルファイルシステムでデータを管理する)GreenplumDBにロードした方が良いらしい。

事例紹介ではMicroADさんの広告効果分析で採用されたとの事。MicroADさんはバックエンドにIBMさんのPureData(旧Netezza)に、フロントはSPSS Modelerと、大変お金持ちな構成が非常に羨ましかったのですが、ModelerからHadoopのデータに直接アクセス出来るようにしたかったからとの事だそうで。

HIVE/Pigも便利とはいえMapReduceを介するオーバーヘッドは大きいし、”SQL on Hadoop”もこれから良い製品がどんどん出てくるんじゃないかと期待するなか、HAWKも非常に高いポテンシャルを持った製品と思いました。価格がそれなりにするので、コミュニティー版のようなカジュアルに利用できる設定が無いのが非常に残念なんですけどね。

openLDAPのPerl Backendをいじってハマった話

話の発端としてはtagomorisさんのページを見た某社の方より、こんな感じのものを作って欲しいんだがというご相談を頂きまして着手しましたところ、非常にドハマりしましたので後に続くかもしれない方々にメモメモ。

オンラインドキュメントも相変わらず”LATER”のままです。どこかに更新されたドキュメントがあるんじゃないかと期待して探し回ってみましたがダメな感じです。もう忘れ去られた感がアリアリしております。何かしらの参考資料を探してみても、これと言って見当たらず、”LISM”というPerl Backendを利用したOSSの統合認証のソフトウェアがあり、良くぞ作ったなあという感もありまして参考にさせてもらいました。ただAdminツールにディスコン気味のEthnaが必要とかで、このままではインストールも困難だったりする。

openLDAP関連の書籍も、すでに書店では事実上2冊しかない。入門LDAP/OpenLDAP―ディレクトリサービス導入・運用ガイドLDAP -設定・管理・プログラミング-だ。前者はまだ何とか使えるものの、後者は発行が2003年だ。また、どちらもopenLDAPそのもののインストール、設定がメインで、バックエンドの作成にはちっとも触れられていない。洋書も何冊かチェックしてみたが、これといって参考になりそうなものもなく。

「man 5 slapd-perl すると、ちょっと詳しく書いてある。興味がある人は読んでみよう、というか、読まないと何もできない。またOpenLDAPの tarball を展開した中の servers/slapd/back-perl/SampleLDAP.pm がサンプルなので、読んでみるとなんとなく雰囲気がわかる。(雰囲気しかわからない。)」の状況からは一歩も進んでいない状況です。

とにかく試して、動きを見るのが一番という事で、SampleLDAP.pm を動かしてみることに。

ソースからビルドする場合には –enable-perl をつければOK。ディストリビューションの配布パッケージによっては、これが有効になっていたり、なっていなかったりするので、お使いの環境のパッケージを調べてみてください。(ちょっと脱線するが、id2entry.dbが無いというバグに私もハマった。お気を付けください。あとディストリビューションによっては、make dependしたときにPerlのモジュール不足で止まる事があります。結構、心が折れそうになりますがガンバ!)

で、slapd.conf には、次のように書く。

############## perl backend #############
database        perl
suffix          "dc=example,dc=com"
rootdn          "cn=Manager,dc=example,dc=com"
rootpw          xxxxxxx
perlModulePath  /path/to/handler/module/dir
perlModule      SampleLDAP

この場合、 /path/to/handler/module/dir に SampleLDAP.pm ファイルをコピーする。後は普通のopenLDAPの操作と同じで ldapaddでLDIF情報追加し、ldapsearchで検索する事が出来る。おそらくはここまでは問題なく進むと思うのだが、時々slapdが落ちる現象が確認される。ldapsearchを叩いていると時々反応が無くなる瞬間があるのだが、slapdのプロセスを見ると見事に落ちている。

いろいろ調べてみた結果、SampleLDAP.pmにはbind()の記述が無く、slapdがこのリクエストを受けると落ちるという事が分かる。取りあえず、SampleLDAP.pm の一番最後にでも次のようにダミーでもbind()を入れておくと落ちなくなることが分かる。

bind(){
     return 0;
}

SampleLDAP.pm の動きについてはコードを見てもらえればわかるが、持っている情報をどっと吐き出す感じの動きになっている。ただ、検索のフィルター条件にちょっと込み入った文字列を指定してもslapdが落ちたりするので、結構シビア。うーん・・・
(この後もコードをいじっていると、「なぜこれで?!」といった、結構、理不尽に落ちることが多かったので、こまめに動作チェックをされることをお勧め。謎のプロセス停止が頻発する場合には、configureする際に –with-threads=no をつけると安定するかもしれない。)

私の場合には、後続のデータソースから認証情報を引っ張ってきて、これを使って認証させるわけです。スキーマーがposixAccount位なら、LDIFに入れるべき情報を全部データソースの中に突っ込んで、リクエストがあるたびにそれを参照して応答を作るか、パフォーマンスの問題が出てきそうならキャッシュの仕組みを作るとかで対応できると思う。search(), bind()のなかで認証情報を確認して、それぞれLDIF形式で応答内容を作ればOK。

全体にわたって、Perl-backendだからといって、何か便利ライブラリとかあるわけでもなく、ほとんど素でslapdからデータが引き渡されるので各LDAPコマンドごとに処理ロジックを実装していく必要があります。特に面倒なのはsearch()のFilterStringの部分の処理で、あの癖のある形式での条件指定をひも解かないといけないのですが、これといったツールもなく面倒です。slapdからの応答を作成するのに関しては Net::LDAP::LDIFが役に立つでしょう。きっと。

(さらにsambaをサポートしようとすると、Perl-Backendだけで解決しようとすると、かなりヒイヒイいう事になります。私は諸般の事情で諦めざるを得ず、裏にPerl-Backendではないslapdを併用してリクエスト/応答をPerl-Backendで中継する方法を取りました。)

認証というと最近はActiveDirectoryの方が断然利用されていて、openLDAPも影が薄くなりつつありますが、何かの事情で使う事があればご参考になればいいなと。

canvas fingerprintingなどによる訪問者追跡の技術

最近、Canvas Fingerprintingに言及している記事をよく見かけるようになりました。例えば、”クッキーより怖いcanvas fingerprintingって何?迂回方法は?“(Gizmode)。これは一言でいえば、ブラウザを識別・特定するために利用される、既存のCookieに代わるブラウザ識別情報の保存の仕方なわけです。「怖い」かといえば、追跡を望まない場合にCookieをブロックする方法では防ぐ事が出来ないという意味では「怖い」ですが、ブラウザを通じて個人情報が抜き取られるわけではなく、その意味においてはCookieと同レベルの安全度ではないかと思います。(この辺り、もし誤解あれば教えてください。)

この手の技術については、Webサイトの訪問者を追いかける側から見れば、AppleのSafariブラウザが「サード・パーティー・クッキー」の受け入れを拒否する設定をデフォルトにした辺りからニーズが高まった印象があります。特にMac Book/Mac Book Airの人気が高まり、サイト訪問者に占めるMacユーザーの割合が増えてくる一方で、「サード・パーティー・クッキー」を利用した計測を利用するサイトにしてみれば、ページビュー数などは数えられるものの、再訪問が識別できないので、訪問者数の精度が落ちるというわけです。さらに言えば、ネット広告技術の向上が著しい時期でもあり、リターゲティング広告やリアルタイムビッティング(RTB)など、サイト間での訪問者識別情報の共有が必須になってきています。

そこで「サード・パーティー・クッキー」に依存しない計測方法が模索され、ブラウザで利用できる保存領域やサーバー側で設定できる通信上の任意に設定できるデータ領域が対象になり、その一つとしてHTML5のCanvas API機能が着目されました。このような領域はCanvas以外にも存在し、例えばほぼデフォルトで導入されているFlashプラグインを利用して、「Flash Cookie」のようなものを作ればCookie以上にデータを保存できる仕組みが実装できるわけです。

このような技術を集めたものが2010年にSamy Kamkar氏が発表した「Ever Cookie」と呼ばれる技術です。利用できそうな記憶領域にブラウザ識別のIDを埋め込み、ブロックされたとしても、どれか1つでも残っていればデータを復旧できるという代物です。FlashやSilverlightの記憶領域を利用して情報を共有し、同一PCでブラウザを変えても、同じ訪問者と識別出来たりするというものです。他にもブラウザの各種の属性情報のパターンを見て特定する技術などがあるようです。

訪問者側でも「DoNotTrack」ヘッダーを利用した追跡可否の意思表示が出来るようになるなど、ポリシーや法規制などの側面があり、サイト側からの追跡を牽制できる一方で、計測技術的な観点でいえば、まだまだやれる事が多いこともあります。

なお、Canvas Fingerprinting技術を使って追跡を行っていると名前が挙がる「AddThis」という、ソーシャルメディアでの共有ボタンのガジェットを提供するガジェットがありますが、この動きをブロックするために、Adblock PlusDoNotTrackMeが対応しているようです。ただCanvas APIへのアクセスをブロックするものではないため、Canvas Fingerprintingそのものをブロックするのは困難ではないでしょうか。

追跡を極力避けるとすればJavaScriptや各種プラグインをOFF設定にし、ブラウザのシークレット・ウィンドウ・モードの利用などで、それなりにブロック出来ますが、いまどきのサイトの閲覧には非常に不便を強いられるのではと思います。

※どの程度の識別ができるのかは、HTML5 Canvas Fingerprinting あたりのサイトを見てみれば面白いのではないかと。

※上級者はTorなどを使った匿名化などにチャレンジするのだと思いますが、こんな記事もあったりしますので、こちらもイタチごっこなのではないかと。

 

 

複数PCの操作で”Mouse without Borders”が便利すぎる。

作業のためにノートPCを2台並べて使っているのですが、いちいち、キーボードを入れ替えたり、マウスを持ち帰るのは大変に面倒なのです。キーボードに関してはBluetooshキーボードで複数のPCの切り替えができるものもありまして、一時期、そのようなモデルを利用していたのですが、マウスはどうにもならない。USBの抜き差しやBluetoothでのつなぎ直しが面倒なので、色の違う同じモデルの2つのマウスを並べて、都度持ち替えていたのですが、これはこれでスペースを取るわけです。

そんな状況の私を救ってくれたのは、Microsoftの“Mouse without Borders”でした。(ちなみに自分はWindowsをメインに利用してます。)技術的にはネットワーク経由でマウスの動作を伝え合うというものですが、マルチディスプレイの場合と同様に画面の端から動かすと、隣のマシンにマウスカーソルが動く!さらには、クリップボードが共有されていますので、あるPCでコピーした文字列をクリップボード経由で、別のPCにペーストすることもできます!また、ファイルをつかんでドラッグ&ドロップするとPC間でファイルをコピーする事ができます!

というわけで、複数のマシンをさながらマルチディスプレイでPCを使う場合のように、1つのキーボード&マウスで操作できるわけです。これは便利!
Microsoft Garage Mouse without Borders
http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=35460

表示は英語ですが、インストールは比較的容易です。詳しい説明は以下のページに詳しいです。

マウス / キーボード を、複数のパソコン間で共有する!「Mouse without Borders」
http://www.gigafree.net/internet/remote/mousewithoutborders.html

FirefoxとGoogle Chromeのブックマークを同期する方法

作業の際には、それぞれ一長一短あるため、FirefoxとGoogle Chromeの両方を使っています。そこでWebサイトを見ていて気になるページをブックマークしていくと、それぞれのブラウザでブックマークがどんどん差が出てきます。

FirefoxもChromeも独自の同期の仕組みがあって、それさえ設定しておけば複数のPC間やスマートフォンとの間でブックマークの同期をしてくれます。これはこれで非常に便利なのですが、Firefoxで作業しているときにブックマークしたサイトを見ようとして、見つからないとChromeを立ち上げて、改めてブックマークリストをチェックするという、非常に面倒な作業が発生します。

そこで勝手に裏で同期をしてくれるサービスとして、以前はfoxmarkというサービスを使っていたことを思い出し、改めて調べてみましたが、それが名前を”Xmarks”に変え、さらにはLastPassというパスワード管理会社に買収されるという経緯がありますが、サービスは継続していました。

https://www.xmarks.com/

細かい段取りはサイトをご覧いただければ分かると思いますが、まず最初に自分のアカウントを作成する必要があります。その後、各ブラウザにプラグインをインストールしていきます。

その後、各ブラウザにて認証と同期の設定を行っていくわけです。その際に注意が必要なのは、サーバー上にあるブックマークの記録と、設定操作をしているブラウザとの関係ですが、初回は単純にローカルのブックマークをアップロードするだけですが、2つ目のブラウザ以降は①ローカルを消してサーバーからダウンロードする②サーバー上のブックマークを削除してアップロードする。③サーバー上の記録と差分を取る。のいずれかから選択するわけです。①②であれば問題ないわけですが③の処理を選ぶと、大量にブックマークがあると、結構、ぐちゃぐちゃになります。これも徐々に整理していけば良いといえば良いのですが、数が多いと大変面倒な作業となります。

このあたりはやってみないと分からない所でもありますので、事前にブックマークをexportしてバックアップを取っておき、いざという時に戻せる準備をしておいた方が良いです。

私の場合には面倒になってしまったので、Chrome側でどうしても取っておきたいブックマークをFirefox側に手動で移した後、初回設定はFirefox側をアップロード&Chrome側をダウンロードすることで同期を始めました・・・

最初のブックマークが多い場合には、整理がちょっと面倒ですが、一度設定してしまえば、後は気にすることも無くなるのでお勧めです。